6月12日日曜日。
日本のディアギレフ(ロシアの名だたる芸術プロデューサー)と言われている程
オペラ バレエ プロデューサーであり、公益財団法人日本舞台芸術振興会(NBS)/東京バレエ団代表の佐々木忠次(ささきただつぐ)氏が (享年83歳。)
(公財)日本舞台芸術振興会により「お別れの会」に夫婦で
東京目黒区にある東京バレエ団に行って参りました。
(NBSより)
午前の会では小泉純一郎元内閣総理大臣、評論家の三浦雅士氏、黒柳徹子氏、そしてシルヴィ・ギエムから団長に
お別れの言葉を。
ウィーン国立バレエ団芸術監督で、ダンサーのマニュエル・ルグリ、英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団芸術監督のデヴィッド・ビントリー、そして16日より日本公演が開幕する英国ロイヤル・バレエ団芸術監督のケヴィン・オヘアほか、海外からもアーティストの方々にご参列されたようです。
私達OB OGその他 関係者は
午後より
バレエ団に携わられたスタッフの手製の壇、映像、音楽 他の元、団長に献花し
団長の遺骨の前で
数々の感謝と御礼を申し上げました。
その後新館にて
OG.OBが集い歓談。
グルメでお料理お上手でらしたエプロン姿の団長がお迎え。美味しそうでしたが二口程しか頂いてなかった。
何十年ぶりに沢山の先輩の方々にお会い出来、
大変お世話になりました御礼を申し上げ、大好きな大先輩「藤堂 真子」さんと。
私が入団したての頃、真子さんはバレエで1番上のエトワール。それなのに1番下の私をとても優しく接して下さりました。
当時の仲間(戦友)達とも会え、懐かしさと共に
昔の思い出が蘇る一時となりました。本当はもっといらっしやいました。
その集いの中に
昨年末引退された シルヴィ.ギエムさん
マニュエル.ルグリさん
右の素敵な女性は後輩の亮子ちゃん、少しぼけてる。ごめんない。苦笑
シュツットガルトバレエ団芸術監督補佐の
タマシューデートリッヒさんも参加して下さり
賑やかな集いになりました。
当時
団長は
しょっちゅう私達にお叱りになられていました。ですが反面お茶目でラブリーなところも。
お元気だった頃の思い出が蘇ります。
芸術に対して
人間として、プロのダンサーとして
最も大切な事を沢山お話して下さり
常に団員の事を考えて下さる
愛情のあるお方だということが今となっては、ひしひしと伝わり実感しています。
団長がお若い頃に
バレエ団に在籍し、
私共は
ウイーン国立歌劇場、ミラノスカラ座等、他多数の素晴らしいオペラを観劇し、
パリオペラ座バレエ団、
英国ロイヤルバレエ団
シュツットガルトバレエ団
モーリスベジャールバレエ団
他
素晴らしいバレエ団の観劇をさせて頂き
その上
団長は
世界バレエフェスティバルという世界の名だたるダンサー達を集めた舞台を
不可能である事を可能にし、プロデュースされ
私達に
世界的にも有名なダンサー達とのレッスン、共演、
偉大な振付家の作品に出会え、偉大な教師とのクラス
そして幾度にも及ぶ
海外公演での貴重な経験
………………きりがない程
貴重な経験をさせて頂きました。
私の宝物の1枚。昔。団長が左側。その斜め下が私小百合。正面には故モーリスベジャール。そしてロシアのダンサーである大スター!ワシリエフ!
このような経験をさせて頂けたのも
団長の日本のバレエ、オペラ界を素晴らしいものにしたいという熱い思いにより実現できたのでしょう。
この貴重な経験を皆に伝えたい気持ちで10年前私達は
永井エコール. ド. バレエを開設した。
少しでも多くの人に
バレエの素晴らしさを伝える事が今の私達が団長に恩返しをする事だと。
益々東京バレエ団のOB.OGとして肝に銘じて
恥じる事なく
精進していこうと
改めて決意した1日となりました。
お元気だった頃の団長。右側。中央は元芸術監督の溝下司朗先生。
これからも
東京バレエ団、NBSは怯む事なく素晴らしい御活躍と発展を成し遂げて行く事と思います。
佐々木忠次様
どうぞ安らかに安心してお眠り下さい。