ドイツジョンクランコバレエスクール校長のトークイベントに参加して

YAGP2019日本予選の期間中
ドイツ
ジョンクランコバレエスクール校長のタデウス
先生の
トークイベントに参加して参りました。お話を聞かせて頂き
とても共感を得ましたので
私の分かった範疇で恐縮ながら少し書かせて頂きます。

コンクールとは
何が、自分の目標なのか。
入賞?
バレエ団に入団?
学校?

ただ、コンクールに出る
バリエーションだけの為のリハーサルをする事ではなく
それには
バーレッスン(棒に掴まって行なうエクササイズ)
における身体の重要性、
将来の為に基礎のクラスをして筋力をつける事、
バリエーションばかりのレッスンをするのではなく
先ず身体を、作る事から始めて欲しいと。
そして
あくまでも芸術なので
バレエは何かを表現する力が必要であり
それらがあって
その後にバリエーションクラスがあるのだと仰られていました。

筋肉とは
約3,000回以上にも及ぶお稽古をして、やっと記憶すると。
ロシアのワガノアバレエ学校では6つの筋肉を使ってターンアウト(外旋)を2年かかって行なうそうです。

ダンサーにとって身体は楽器であり常にチューニングをしないと綺麗な音が出ないように
プロのダンサーでも
毎回バーレッスンから始まり身体を調整しています。
(勿論私達も現役時は毎回そうでした)

その他色々とお話を伺い
とても参考になりました。

期間中のPC部門でのワークショップでは
基礎を重視される先生が殆どで
生徒達に指導する上
私達見学者に対して
呼びかけをされていらっしゃる先生もいらっしゃいました。苦笑
(このようにちゃんと生徒達に指導してくださいよと。)

指導者によって生徒達の身体は左右される。
元々身体条件や能力、素晴らしい感性を持っている子は稀にいますが、
いかに
潜在能力を出してあげ、モチベーションをあげ
バレエという素晴らしさを伝えるのは
私達教師であるのだと。
(未だ未だ私、未熟者でございます。)

間違った指導方は生徒達に悪循環を及ぼしてしまいます。

私達が、東京バレエ団に在籍した当時は故佐々木忠次氏が世界中から
バレエ団やバレエ学校の著名な教師をゲスト教師に迎え
様々なスタイル、メソッドを沢山教えて頂き、学べたことが
偉大なる財産であり
その事を惜しみなく生徒達に伝える中
未だ未だ私達も日々学んでいかなければならないことはバレエと共に他の分野に於いても

山盛りで課題は沢山あります。

スタジオを開設する前に
指導するには解剖学を学ぶ事の必要性を持ち少しずつ学び毎回穴が空くほど  笑笑
生徒達の身体を見ております。

身体の骨格や環境も様々、
バレエを、愛してやまない生徒達全てが
パーフェクトに備わっている条件とは限りません。むしろ私もその1人です。

だからこそ
日々スタジオの
生徒達と共に努力し
ながら苦楽を共にし、成長していける事に感謝し、
毎回そうですが
今回のタデウス先生のお話やYAGPのワークショップを見学し改めて今後の
指導に繋げて行かなければならないと感じるひと時でした。

YAGP2019日本予選 続き 報告と感想

かなり遅くなりましたが

10月末日尼崎にて行われました
yagp2019 日本予選での
報告と、誠に烏滸がましいですが、

私の一個人の 個人的な感想を申し上げたいと思います。
(価値観や受け止め方は皆、様々ですので、お読み下さった方は決して鵜呑みにはされずご参考までになさってくださいね)

PC部門
とジュニア部門の決戦を客席から観覧し、
北から南までバレエを、愛する若者達が集結し、
1分から2分半以内までの踊りを見事に踊りきっていたのは圧巻でした。

審査員によるワークショップも部門ごとにできるだけ見学、
シニア部門の決戦も半分観覧、

ドイツのジョンクランコバレエスクール校長のトークイベントにも参加させていただきました。

サイトでお調べしていただければわかると思いますが、
yagpの審査員は外国の有名な学校の校長や著名な教師陣達が審査をするコンクールで
選ばれし者たちは来年の春にニューヨークで行われるファイナルに参加する権利を与えられるコンクールです。

毎年スカラシップクラスは予選の後に行われておりましたが
今回は初めて予選を通過した決戦進出者のみのスカラシップクラスもあり、
シニア部門はスカラシップクラスは予選の前に行われました。

数人のお知り合いの方からの様々な情報によると

今回は
ローザンヌ国際バレエコンクール昨年出場していた方、そして来年出場が決まった方々、
海外のバレエ学校で学ばれてらした方々、
他の大きなコンクールで入賞したにもかかわらず
予選が通過できなかった方々

その逆もあり、

そして昨年トップ12に入っていた子でも予選を通過できなかったり、

入っていなかったり。

予選を通過していなかった出場者が

決勝進出者の
スカラシップクラスを受講するように連絡あり、
受講して年間のスカラシップをもらったり、
シニア部門でもジャッジリクエストの提示がなかったにもかかわらず2時間前に連絡があり、

決戦にギリギリ間に合い出場することがあったりと様々なエピソードがありました。

本当に
コンクールによっても様々な色があり、

審査員によっても
好みも様々だと思います。
その上、学校の校長が受け入れ、求めている子たちも

当然の如く違うんだなと毎回感じさせられました。

私自身も

たくさん思う事、考えさせられる事、学ぶ事が山ほどありました。
ですが
やはり

コンクールだけがバレエでは決してないのだと。

 

今の世の中はコンクールが大なり小なりと
たくさん増えてきて
バレエを存じない方々は

バレエ=コンクールと
多々思われがちのようですが決してそうではありません。
バレエはあくまでも
総合芸術なのですから。実は
私達夫婦が東京バレエ団を退き約12年前に
スタジオを立ち上げる前、世の中のバレエ事情がコンクールで溢れかえっていることに
夫婦共に驚きを隠せませんでした。年々増えている傾向にあります。コンクールに出るバリエーション(踊り)は
殆ど
幕もので、ちゃんとした物語があり
その中の主役の踊りや
主役の次のポジション(ソリスト)の踊りを踊るバ作品が多いのです。役柄の気持ち、物語の背景そして
表現する心
感性  想像力、センスなど
一重にも二重にも磨かなければなりません。ただ沢山回れば良い、
ただ足が沢山上がれば良い……スポーツではありません。(しかしながら、現在 新体操やシンクロナイズドスイミング、フィギュアスケートでも芸術性が見直されている状況です)
どの分野でも基本が1番大切です。

そのことに関してもしっかりと生徒たちには毎回伝えています。

先ず
コンクールに出るという事は自分にとって何が自分の目標なのか?

コンクールと言う機会(ツール)を使って目標持って
お稽古にもより深く練習に励み、
それに突き進んでいく姿勢や直向きに努力しているそのものの過程がとても重要で
精神的にも肉体的にもとても強くはなり成長するのは確かです。

もちろん、コンクールには出場せずに、普段の週1回や2回、それ以上に回数を増やし真剣に取り組んで懸命にお稽古に励んでいる方、
定期的に行われている発表会やその他の小さなお勉強会でもしっかりと成長していくことは間違いはありません。

ですからコンクールに出ることは決して否定はしておりません。

当教室でも過去に

何人もチャレンジしておりますし、これからもチャレンジします。

コンクールで予選に通過できなかったり、落ち込んでバレエが、嫌いになってしまう子、逆に予選に通過して決勝に進めたり賞をいただいたことで励みにもなりますが

兎にも角にも
一喜一憂せずに周りに振り回されず、ブレない事など、
その他多数………
私たち指導者が生徒や保護者に対して
しっかりとフォローし的確なアドバイスを伝えていかなければなりません。

今回のyagpに出場されたたくさんの若者たちはこのコンクールの為にどれほど努力しお稽古に励んだ事に沢山のドラマが生まれ、この時にしか出来ない貴重な経験を積み、ご成長され、今後益々磨きがかかり、輝かしい未来へと羽ばたいて頂けるようにと深く祈りつつ、

そして何よりも側で温かく
サポートされている1番の良き理解者である保護者、
毎回一生懸命指導されてらっしゃる指導者の諸先生方に
深く共感し、
心から誠にお疲れ様でしたと申し上げたいと思います。

長くなりましたので
次回は
期間中に開催されました
ドイツのジョンクランコバレエスクール校長の
トークイベントの模様、感想も書きたいと思います。

YAGP2019日本予選 続き

改めて尼崎で開催されました
yagp2019日本予選(ユースアメリカグランプリ)にて

https://yagp.org/japan/

永井涼花がシニア部門にて奇跡的にジャッジリクエストを頂戴し決戦にまで臨むことが出来有り難く貴重な経験をさせて頂きました。

予選では数回舞台でぶっ飛んで(相変わらずテクニックが弱い💧)
客席から観ていた私は気が遠くなり、おまけに奈落の底に突き落とされるかのような心境に陥りました。汗💦
審査員の諸先生方誠に厚く感謝申し上げます。
結果は毎年の如く夜中の深夜1時過ぎに発表され、
今回初めて決戦進出者のみのスカラシップクラスがシニア部門は朝の9時からあった為
4時過ぎに起床( ̄∇ ̄)
スタジオに5時入りウォームアップ、メイクし、そのまま電車に乗りホールに向かい挑みました。(その日私は一睡もせずでした(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
この年齢にしてきついものがありますね。
若い細胞が、欲しいと思った私)
何やら
バレエサーチさんが
このような結果を出されていました。
期間中
PC部門
やシニア部門などの
ワークショップも見学し、様々な出場者のレッスン風景、そして教師の指導方法など見学、
ドイツジョンクランコバレエスクール校長タデウス先生の
トークイベントにも参加、
そして
PC部門とジュニア部門の決戦を全て観覧致しました。
この日の為に日々努力を重ねバリエーションを研究しながらお稽古に励み、基礎であるお稽古にも手を抜かずひたすらに頑張り、
北は北海道から南は九州まで、しかも
遠方から親元を離れて(偉い!素晴らしい!)
この期間の為に学校まで休み自らの意志で
この期間の為に
一斉に集ったコンクール。
この期間携わった全ての方々が共にご成長されたことと思います。
烏滸がましいですが
次回は
私自身の個人的な感想を少しだけ述べたいと思います。
続く……

YAGP 2019日本予選 永井涼花決勝に進出

YAGP2019 Japan semi-final

 

 

永井涼花自身の感想

今年も有難いことに217人中47人通過という狭き門の中に入れていただくことができました。

予選では何度もぶっ飛び💧地に足がついてないまま終わりました。

毎日自分なりに幾度も研究を重ね、努力してきたのにその頑張りが舞台で出せなかったことに自分自身、悔しくて、悔しくて情けなくて涙も出ませんでした。

ですが、審査員リクエストで決戦に残れると分かった時は本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。

決戦ではまだまだ足りないところだらけではありましたが、今の自分の精一杯の踊りが出来たのではと思っています。

「素の自分ではなく、スワニルダを踊ってきてね。もう一度踊らせていただけることに感謝して、楽しんでおいで。」

という先生の温かい言葉で舞台では少しミスもありましたが、自分らしいスワニルダを踊ることが出来たと感じました。

この期間中、沢山学ぶことが出来、

本当に良かったです。

これからもっともっと頑張ろうと思えた期間でした!

続く……

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