かなり遅くなりましたが
10月末日尼崎にて行われました
yagp2019 日本予選での
報告と、誠に烏滸がましいですが、
PC部門
とジュニア部門の決戦を客席から観覧し、
北から南までバレエを、愛する若者達が集結し、
1分から2分半以内までの踊りを見事に踊りきっていたのは圧巻でした。
審査員によるワークショップも部門ごとにできるだけ見学、
シニア部門の決戦も半分観覧、
ドイツのジョンクランコバレエスクール校長のトークイベントにも参加させていただきました。
サイトでお調べしていただければわかると思いますが、
yagpの審査員は外国の有名な学校の校長や著名な教師陣達が審査をするコンクールで
選ばれし者たちは来年の春にニューヨークで行われるファイナルに参加する権利を与えられるコンクールです。
毎年スカラシップクラスは予選の後に行われておりましたが
今回は初めて予選を通過した決戦進出者のみのスカラシップクラスもあり、
シニア部門はスカラシップクラスは予選の前に行われました。
数人のお知り合いの方からの様々な情報によると
他の大きなコンクールで入賞したにもかかわらず
予選が通過できなかった方々
その逆もあり、
そして昨年トップ12に入っていた子でも予選を通過できなかったり、
入っていなかったり。
予選を通過していなかった出場者が
スカラシップクラスを受講するように連絡あり、
受講して年間のスカラシップをもらったり、
決戦にギリギリ間に合い出場することがあったりと様々なエピソードがありました。
本当に
コンクールによっても様々な色があり、
好みも様々だと思います。
当然の如く違うんだなと毎回感じさせられました。
私自身も
やはり
コンクールだけがバレエでは決してないのだと。
今の世の中はコンクールが大なり小なりと
たくさん増えてきて
バレエを存じない方々は
総合芸術なのですから。実は
私達夫婦が東京バレエ団を退き約12年前に
夫婦共に驚きを隠せませんでした。年々増えている傾向にあります。コンクールに出るバリエーション(踊り)は
幕もので、ちゃんとした物語があり
その中の主役の踊りや
主役の次のポジション(ソリスト)の踊りを踊るバ作品が多いのです。役柄の気持ち、物語の背景そして
表現する心
感性 想像力、センスなど
一重にも二重にも磨かなければなりません。ただ沢山回れば良い、
ただ足が沢山上がれば良い……スポーツではありません。(しかしながら、現在 新体操やシンクロナイズドスイミング、フィギュアスケートでも芸術性が見直されている状況です)
そのことに関してもしっかりと生徒たちには毎回伝えています。
先ず
コンクールに出るという事は自分にとって何が自分の目標なのか?
コンクールと言う機会(ツール)を使って目標持って
お稽古にもより深く練習に励み、
それに突き進んでいく姿勢や直向きに努力しているそのものの過程がとても重要で
精神的にも肉体的にもとても強くはなり成長するのは確かです。
もちろん、コンクールには出場せずに、普段の週1回や2回、それ以上に回数を増やし真剣に取り組んで懸命にお稽古に励んでいる方、
定期的に行われている発表会やその他の小さなお勉強会でもしっかりと成長していくことは間違いはありません。
ですからコンクールに出ることは決して否定はしておりません。
何人もチャレンジしておりますし、これからもチャレンジします。
コンクールで予選に通過できなかったり、落ち込んでバレエが、嫌いになってしまう子、逆に予選に通過して決勝に進めたり賞をいただいたことで励みにもなりますが
兎にも角にも
一喜一憂せずに周りに振り回されず、ブレない事など、
その他多数………
私たち指導者が生徒や保護者に対して
しっかりとフォローし的確なアドバイスを伝えていかなければなりません。
今回のyagpに出場されたたくさんの若者たちはこのコンクールの為にどれほど努力しお稽古に励んだ事に沢山のドラマが生まれ、この時にしか出来ない貴重な経験を積み、ご成長され、今後益々磨きがかかり、輝かしい未来へと羽ばたいて頂けるようにと深く祈りつつ、
毎回一生懸命指導されてらっしゃる指導者の諸先生方に
長くなりましたので
次回は
期間中に開催されました
ドイツのジョンクランコバレエスクール校長の
トークイベントの模様、感想も書きたいと思います。