武庫川女子大学で白鳥のバレエの動き

10月に入りました。
今正に
ワールドバレエデイですね!

先月末9\24
武庫川女子大学で講師をされていらっしゃるミツヴァの村越直子先生からのご依頼を受け武庫川女子大学に行って参りました。image

 

武庫女出身で
今はお茶の水大学(人間文化創成科学研究科 比較社会文化専攻)
の河野 由さんは今回
バレエの白鳥の羽ばたき(動き)について研究をされています。
勿論バレエもされていて下肢もですが、主に上肢の研究の方をされています。
それについて由さんは研究後
論文を書き行く末は学会で発表されるとの事。
今回、こちら大学での機械を使用し、プロの動きや素人の動きのデータが欲しいという事で私小百合が協力して参りました。

左右対称に肩から腕、肘、指先、鎖骨、そして帽子を被り、頭等、数箇所に小さいマグネットの様な物を付け3~4パターンの白鳥の腕の動きをしました。 私の腕の動きをパソコンに入力し、後々研究材料として使われるのだそうです。苦笑

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協力後、由さんに少しお話しをお聞きしました。
由さんは
バレエの参考書物、文献は下肢を主とした物が多いが上肢については少ないと。(私もそう思っていましたし、先日ネットで見かけたのでどんなものか?気になっていたところ)
上肢は役の表現をする箇所。舞台人として、そして観客に観てもらう側として絶対的に必要なスキル。下肢だけでは観客や他の人の魅力を惹きつけられない、飛んだり、回ったりする事だけがバレエではないと!(正に同感!)

上肢の動きはバレエの中で重要な役割をするのではないかと私に熱く語ってくれました。
彼女は若いながらに私と共感を得るものがあり、行く行くは認められ素晴らしい本を出版してくれるであろうと願い
一生懸命な彼女を応援したいと心から思いました!

ここから
私が思う事。
ボールルドブラ(腕の動き)は
ダンサーにとって重要な役割を占めるであろう。背中から指先までしなやかにそしてより綺麗に見せる為に背中から腕、指先の筋肉群や関節などのものたちは小刻みに一生懸命働いてくれている。白鳥の腕の動きはバレエをする上で、美しくなめらかな動きを表現する為の基本となる動作とも言えるのではないかと思います。(肩関節の回旋、様々な背中の筋肉を動かすことは勿論の事、そしてイメージはもっと大切です)

東京バレエ団時代にコールド(群舞]から叩き上げられその際に
「白鳥の湖」のリハーサルでは白鳥の腕の動きと共に足の動き(走り方)をずっと、ずっと練習させられ、極度の筋肉痛になった経験が何度もありました。笑
お陰様でその甲斐あって、今このようにしてスタジオで幼児から大人まで白鳥の動きを教える事が出来、クラスの前のウォームアップには白鳥の動きは必須になっています。(元芸術監督の溝下司朗先生(現在Kバレエスクール芸術顧問)に感謝です!)

ただし、腕の動きだけでは無く下肢も十分に魅せる力は備わっています!身体全体を使って表現する事が一番ですが、なかなかそれも踊り手は其々。
育った環境、性格、価値観、感性、その人の人生観、と
生き様は様々でしょう。

昔、又バレエ団時代、団長の佐々木さんが私達に「ダンサーは普段の何気無い生活の振る舞いが舞台に出る。踊りに出る。君達は舞台人として気を付けて生活するべきだ!」と叱咤激励をして下さいました。
元芸術監督の溝下司朗先生も
「踊りはハートだ。」「指先で人生を語って」「自分の中でドラマを作って」等沢山の素晴らしいご指導をくださいました。

腕の動きは
基本は忠実にマスターしつつ、やはり
「心や感情」から生まれそれが全身へと連動して
自然と湧き出るものなのでしょう。

ドラマティックなダンサーは沢山飛んで、沢山回る様なアクロバティック的な動きのテクニック無しでも十分通用するんですから。先ずは「心」。心はどの分野に於いても大切だと思います。

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