前回の康孝鑑賞記に続いて小百合編です。
シュツットガルトバレエ団の芸術監督であり、数々のドラマティックな物語バレエを創り大成功を収め、45才という若さで急逝した
偉大なる振付家ジョン.クランコ。
彼がバレエ化した「オネーギン」。
ロシアの国民詩人「アレクサンドル・プーシキン」の韻文小説「エフゲーネフ・オネーギン」生バレエ化したものである。
舞台は19世紀帝政ロシア。物語は知識人オネーギンと美しく誠実なロシアの女性タチアーナの悲恋を描いている。
今回、シュツットガルトバレエ団に少しだけお手伝いを依頼されその御礼に招待との事で
康孝と生徒が鑑賞し、
大絶賛!して帰って来ました。
他の生徒さん達も観に行かれていて感動!感動!だったそうです。
しかも
絶大な人気の男性のダンサーは
「フリーデマン、フォーゲル」!それはそれは申し分ないでしょう。
私は
スタジオでお留守番。
そして可愛い生徒達に頑張り指導しておりました。
3年前の2015年、東京バレエ団が再演される(2010年日本のバレエ団では初演)事を聞きどうしても生で観たくて、観たくて東京まで足を運びました。
1幕で舞台の緞帳が上がった瞬間、まるで舞台全体が飛び出す絵本の様な立体感と美しさと色合いに、驚きと共にスーッと引きずり込まれ圧巻した。瞬きをしない程それはとっても素敵なのです!
そしてタチアーナ役は
先日芸術監督に就任された先輩の斉藤友佳理さん、
タチアーナと姉妹でも性格が対象な妹オリガ。(寿退団された高村順子ちゃん)
その婚約者の詩人のレンスキー。長瀬君(お父様は元東京バレエ団出身)爽やか~。
レンスキーの友人オネーギンが木村和夫。ハイ!かなりはまり役でした。笑
康孝の観覧記でも述べていましたが、とにかく振付が素晴らしい!感動!3年前でもはっきりと記憶にある。3幕の私室の最後のシーンでは観客である私を含め、周り中すすり泣きをされているお客様が結構いらっしゃいました。
勿論、カーテンコールはスタンディングオーベーションで拍手が鳴り止まない。
今回もそうだったようです。
そして
音楽のチャイコフスキー。
(編曲 クルト=ハインツ・シュトルッツェ)は
ジョン・クランコのバレエ「オネーギン」とチャイコフスキーのオペラ「エフゲーネフ・オネーギン」とではプーシキンの詩をもとにしているのは共通だか
クランコの「オネーギン」はチャイコフスキーのオペラの音楽を一生雪も使っていませんそのかわりにチャイコフスキーの数多くの無名の作品から音楽を集めてそれを編曲しているそうです。
また、この音楽が
堪らない程とても、とても
ドラマティックで素晴らしい!
物語に溶け込んでいる。
毎回聴くたび涙腺が緩む程切なさを感じる。舞台を観たので余計にそう思うのかましれない。
3年前に購入し、聴き過ぎて
います。
シュツットガルトバレエ団の芸術監督である「リード・アンダーソン」
(東京バレエ団「オネーギン」プログラムより抜粋)
が1989年より
カナダナショナルバレエ団の芸術監督でもあった際
レーザーディスクとして残されている
「オネーギン」には我が家にある。
かなり昔だが(苦笑)
余韻に浸れます。(又々苦笑)
最近ではテクニックが主流のダンサー達が多くなって来てそれはそれで良い傾向なのかもしれないが私は男女問わず
ドラマティックな芝居が出来るダンサーに惚れ込んでしまう。
世の方々にも
チャイコフスキー三大バレエ
や「ドンキ・ホーテ」等メジャーな作品以外に
このような素晴らしい作品をどんどん観て頂きたいと思いました。